経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

夢に向かって走る努力は決して無駄にはならない
好きな歴史上の人物を教えてください
松下幸之助

(松下電器産業株式会社の創業者。独自の思想と天才的な経営手腕を発揮して、松下電器を世界的な総合家電メーカーへと成長させた。)

両親

(尊敬する人物として)

松下幸之助さんからは本を読ましてもらっても、全てにおいて“感謝”という姿勢が伝わってきます。僕もおかんに「感謝しい、感謝しい」と育ててもらったんです。僕は、チャンスを掴む力ってのは“感謝する心”やと思ってて。幸之助さんが成し遂げられたことを見てたら、苦言や文句を言われても、ありがたいと思ってどんなこともチャンスに変えてこられたんやろうな、と思うんです。幸之助さんは“素直な心”とおっしゃってましたが、とても共感できたというか、「僕も僕も!」みたいに思えたんです。
両親にはうまいこと育ててもらったんじゃないかなあと思ってます。母親は行動力があって、思った事をどんどん僕に伝えてくる。父親は僕の言う事を全て受け止めて、応援してくれるんですね。思いを伝えてくるオカンと、思いを受け止めてくれるオトン。僕の詩は、周りの出来事や誰かの言葉を受け止めて、心の中で噛み砕いて、そこから言葉になって出てきます。この受け止める心と伝える心は、オトンとオカンから受け継いだんでしょうね。感謝です。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
ビジョナリー・カンパニー

ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス著

2年前の11月頃、企業理念を作ろうと思い立ったんです。その頃はまだ人数も少なかったし、僕の考えていること、理念らしきことは伝わってたと思うんですけど、やはりちゃんと理念を作ろうと。どうせ作るなら全員で作ろうと。そんなことを考えていた時にたまたま読んだ本がこれです。理念の大切さがとくと書いてあるんですね。だからこれを社員全員に買って、皆でこれを読んだ上で、会社の理念を一緒に考えよう、と言ったんです。5つの理念を作りました。例えば「新しい時代をつくる、ものづくりをする」というのがあります。今僕らがやろうとしているのは夢のあり方を変えることです。“夢”というと、大きなものじゃないとあかんイメージがあるけど、身近なところから夢を描いたらいいんだよ、と皆に伝えていけば、新しい夢の価値観が生まれる。その価値観に日本中のたくさんの人が共鳴してくれたら、それが時代になる。そういうものづくりをして時代をつくっていける会社にしていきたいですね。
習慣としていることを教えてください
子どもと「いってきます」のチューをすること
毎日の習慣っていうとこれぐらいかなあ。来年小学校の子と、2歳の子。最近会社の近くに引っ越したので、18時ぐらいに帰って、晩御飯を一緒に食べて、お風呂に入れて、また会社に来る、という感じです。子育てに関しては、なるべく可能性を広げることを意識してて、結構野放し。僕は基本的に腹が立ったりしないし、怒らないんですね。好きにさせといたらええやん、って。ただ人として外れたことをしたり言ったりしたときは叩く。そうしないと伝わらないこともあると思うんです。手に愛があればいいんだと思います。後で抱きしめてあげたらいい。「ごめんな、でもわかったよな?」って。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
「無駄な努力なんてないんやで。きむが夢に向かって頑張っとった事がいつか人生の役に立つんやで」

高3の夏、先輩から言われた言葉

ただひたすらバスケット選手を目指して頑張っていたのが、インターハイの県予選で負けて引退して。ほんまに途方に暮れたんです。バスケット選手になることしか考えてなかったのに、もうなれへんのやと思うと涙が止まらなかった。夢が無くなった、と思いました。そんな時先輩がそれを聞いて言ってくれたのがこの言葉。僕は無駄な努力になったと思ってたんですね。だからこの「無駄じゃないんやで」という言葉がなんかこう、光のように感じられて。そこから自然と言葉の力を知ったのかな。思ったことを全部メモ帳に書いていくようになって、そうやって書いた詩を、友達や好きな子に見てもらうようになった。それがどんどん広がっているだけで、今でもやっていることは同じだし、詩に書いてる内容も変わってないんですよ。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
いい仲間がいっぱい集まって来てくれる
今うちにいるメンバーは本当にいい仲間だなあと思うんです。京都の大学にいたからその後輩もいるし、京都でなければ今のメンバーには出会えなかったわけですから、京都でやってて良かったと思います。
また、最初道端でポストカードを売らせてもらってた頃に思ったのは、河原町四条近辺での評価がそのまま京都での評価になるということ。京都に遊びに行くとすればそのあたりですから、そこで何ヶ月もやらせてもらっていると皆が知ってくれるようになります。例えば大阪だと人口は多いですが、梅田とか難波とか天王寺とか、分散しますからね。京都の場合は河原町四条あたりが発信源で、人もそこに集中する。だから情報の浸透するのが速いんです。そういう意味では、京都という地はビジネスにしても何にしても、自分のやりたいことを育てやすいところなんじゃないかな、と思います。
(記載内容は2007年9月時点における情報です)