経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

自分だけで築ける幸せはそんなに多くない
好きな歴史上の人物を教えてください
織田信長

(尾張守護代織田家に生まれる。戦国時代から安土桃山時代の武将。卓越した戦略で周辺の大名を破り戦国時代を終結に導くが、天下統一を目前に家臣明智光秀の謀反により、本能寺にて自害。)

信頼関係を作り、人を育てようとした時、『見せて、聞かせて、やらせてみて』という順番かなと思っているんです。まずは、見せる。見せ付ける。それは仕事のやり方だけじゃなくてね。「自分という人間はこういうことで笑うんだぞ。こういうことで泣くんだぞ。こういうことで怒るんだぞ」ということを見せ続けて、そして聞かせる。そうすれば、聞かせる間に「ああ、これはあの場面で見せてもらったことだ」と映像が目に浮かぶ。そしてやらせてみる。僕はそれが以心伝心で信頼関係を作るやり方なんだと思う。
そう思った時に、何か信長の「俺の背中を見てついて来い」という生き様に共感する部分があるんですよ。ヘッドシップよりもリーダーシップ。経営者としてはヘッドシップが大切なのかなというのもあるけれども、それよりもメンバーと同じ志を共有するリーダーシップの方が、僕の性分にはあっているかなと…。
信長のやり方というのは厳しい戦国時代だからこそ通用したのかもしれないけど、非常に魅力のある生き方だと思いますね。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
特になし

『この一冊』というような本は特にありません。ただ、ちょうど起業を考えていた頃、本屋でふと占いの本を手に取ったことがある。僕はまさにその年が、何をやるにも良くないと言われる時期に当たっていた。それで余計に「よし、やってやろう!」と燃えた覚えがあります。それが、自分自身を振り返る機会にもなったし、「どんなことに気をつけた方が良いか」と自己分析の助けにもなった。
僕はそもそも占いは好きじゃないんです。ただ、『信じる、信じない』という次元じゃなく、何かをやる上で自分を戒め、注意を促すために使うなら、ふと手に取った占いの本も活かすことができるんじゃないかな。

習慣としていることを教えてください
人生で出会う人全てから、謙虚に学ぶ姿勢を持つ
僕が出会う人というのは、自分に無い何かを持っているからこそ出会うんだと思います。目上の人でも目下の人でも同じように、何かしら僕が学ぶべきことをもって現れる。そう思うと、世の中に嫌いな人なんていなくなりますよね。これが経営者になる前から一番大切にして、自分に習慣づけてきたこと。
自分を過大評価して、見栄を張ってみても仕方がない。『自分は絶対的に正しい存在ではない』ということを知ることが大切ですよ。頑固になることで失うものの方が多いんじゃないでしょうか。小さいプライドなんか捨てて、ただ自分の胸に手を当てた時に誇りが持てたなら、それで良いのではないかと思いますね。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
葬祭会社の専務との出会い

20代で起こした事業が立ち行かなくなった時、僕と友人を拾ってくれたのがこの葬祭会社の専務なんです。仕事の面倒を見てくれる以上に、プライベートでもいろいろと世話を焼いてくれた。一緒に飲んで、ゴルフして、旅行にも行きましたね。その人のお陰で人脈もつけさせてもらったし…。厳しくそして優しい人で、一緒にいる時はいつも良い意味で緊張していました。母に女手ひとつで育ててもらった僕にとって、初めて出会った親父のような存在。本当にいろんなことを教えてもらい、育ててもらったと思っています。

最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
良かった、大変だったではなく、ただこの街が好き
高校を卒業して最初に出てきたのが京都の地だから。まだ10代で、気持ちは高校4年生みたいなもので、見たこともない景色ばかりがあった。そんな時代から京都にいるから、知り合いも多いし、今は地元の島根よりもホッとする場所ですね。
別に本社は、大阪でも良かったんですよ。でもやっぱり京都が好きで、好きだから本社を京都に置いたという感じですね。じゃあそれが良かったことなのかとか、そういうことではなくて、ただ僕はこの街の風土や歴史が好きなんですよ。
(記載内容は2007年6月時点における情報です)