経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

自分が信じて選べば それが正しい道になる
好きな歴史上の人物を教えてください
諸葛孔明

(中国後漢末期に劉備玄徳に三顧の礼を持って迎えられ、軍師として蜀建国を助けて三国時代へ導く。宰相、軍略家として活躍した)

今、ちょうど三国志を読んでいてね。激動の時代の中で小さな国が生き残るためにどこを押さえて生きていくべきなのか…というようなところで、学ぶものがある。上を見てもきりはないし、下を見てもきりはない。自分はどこで生きるのか、何を大切に、どんな策略なり知恵を出して人を動かし、国を動かしていくのか…。 やっぱり、お客さんから信頼されて会社が生き残っていくためには、人を採用して育てないとアカンわけですよ。今までずっと中途採用ばかりでやってきたんやけど、新卒採用を始めるときには相当悩みましたね。彼らは初めて社会に出るんから、穂高住販が教えることが社会人としての基礎になっていくわけでしょう。その人の人生をウチが良くしてあげられるのか、駄目にしてしまうのかという重大な責任がある。いくら優秀な人が来てくれても、育てる土壌がなければ埋もれてしまう。それで去年からずっと社外からのアドバイスももらいながら管理職を育てて、「この環境やったら、新卒の人を入れても頑張ってやってもらえるんちゃうか」っていうところまでもってきた。「俺はこれだけ一生懸命やって売上あげたんや!」っていう人にはしっかり給料を出してあげられる用意もできた。ウチで採用するからにはしっかり育てて、他でやるよりも立派に花咲かしてもらいたい。「穂高住販に入ってよかった」と思ってもらいたいからね。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
人を動かす

デール・カーネギー 著

もう20年くらい前、ちょうど営業上で悩んでいた時に誰かから古い本をいただいて読んだんやわ。相手の立場に立つとか、自分が相手にとって重要な人間になるとか、書いてあることはごく当たり前のことなんやけどね。ただ、「ああぁ」っと、改めて自分の頭に叩きつけられるものがあった。自分の都合で人を動かのではなく、人に動いてもらうために自分がどう変わるかというヒントがたくさん詰まった本やね。
習慣としていることを教えてください
月2回の神社への参拝
仕事と遊びって直結してると思っていてね。特に僕は麻雀が好きで、ある意味人生の縮図やと思っているんやけど…。仕事がうまくいくときは、遊びもうまくいくもんです。調子が悪い時は仕事もうまくいかんし、麻雀も負ける。それで、20代の頃に「何とか仕事がうまくいきますように。麻雀に勝てますように…」って、不届きな考えで宇治神社に参り始めた。今はもう、月2回「いつもありがとうございます」と手を合わせないと落ち着かなくなってしまったね。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
「階段は一歩ずつ上がりや」

ある家主さんの言葉

以前勤めていた会社で仕事をさせてもらっていた、ある年配の家主さんに独立の相談をしに行ったときにいただいた言葉。調子に乗って事業拡大するのは簡単やろうけど、長く維持していこうと思ったら足元を見据えなアカンということでしょうね。バブル景気のときに、痛手を被らなかったのはこの言葉があったからやと思います。自分の会社の現状であるとか、世の中であるとかをジッとみながらやってきたからやと。バブル期に急拡大するところを羨ましいと思ったこともあるけれど、それよりもひとつの案件とじっくり向き合って、地域の方と長くお付き合いしていくことの方に主眼を置いてきました。
不動産っていうのはひとつ動かし方を間違うと人生の破滅にもつながるようなものでしょ。そうやから、地主さんや家主さんとじっくり付き合って信頼してもらえると、「この土地をなんとかしてもらえへんやろか」ってずっと任せてもらえる。『お客さんの住まいを作る喜び』というのも大きいんやけど、やっぱり僕はそいういう信頼関係がね、この不動産業の仕事の喜びであり醍醐味やと思うんやわ。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
信頼関係を大切にする土地柄
良い悪いはあまり考えたことがないね。ただ、京都というのは繋がりを大切にする土地柄やから、とっつきにくい反面、入り込めばいっぺんに広がる。信頼を得たら強いんですわ。ウチは京都で一番初めにセンチュリー21の加盟店になったんやけど、25年じっくりやってきてお客さんが「穂高さん、穂高さん」て言うて来てくれるようになって、「もっともっと襟を正してしっかりやっていかなアカン」って痛切に感じています。
(記載内容は2007年4月時点における情報です)