経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

太鼓から生まれる感動が共感を呼び、喜びになる
作曲の真似事は中学の時に。高校の学園祭では焚き火を囲んで、夜中の3時や4時まで歌って語り、大学でも合唱団に入る音楽好き。「わだつみの像」にまつわる組曲全6曲を作曲し、合唱コンクールで披露。途中、感極まったあるテノールが隣の人の手を握ったことがきっかけで、混声合唱団のほぼ全員が手を握り合って歌い終わる経験を持つ。1000人以上の観客も感動してくれたことが、「未だに私の原点となっている」。弁護士になるより、音楽を通して人に感動を与える仕事がしたい。音楽に命を掛けようと決め、社会勉強のためのサラリーマン生活を経験後、創業。現在はIPOを目指して、足腰の強い、どこに出しても文句のない会社を作っている。キーワードは「感動共感」

経営者を読み解く8つの質問

経営トップになってそれまでと変わったことは何ですか
24時間・365日仕事が当たり前
経営者は孤独だと言いますけど、経営者やるならそれくらい覚悟しろって世界だと思います。別の言い方をすれば「楽しんじゃえ」ということ。幸い私の場合は仕事が一番趣味であり、やりたいことをやるための努力がストレス解消に直結しています。太鼓を使って感動してもらう。感動するということは人間が一番本質のところで感じることですから、共感し合える。共感すれば、ヒューマンコミュニケーションが広がる。社員にもそうあって欲しいし、そういう会社にすることが私の目的ですから。
経営者というのは全責任を取らないといけないし、24時間・365日仕事ですよ。冗談じゃなくて、当たり前に思っています。経営するっていうのは、そういう覚悟をすること。覚悟出来なかったら経営者は辞めた方がいいですよ。社長になって10年越えたくらいから、ああそうなんだって思うようになって来ました。
もし、経営者になっていなかったらどんなお仕事をされていますか
アーティストを世の中に紹介する「プロデューサー」
この映画は誰がプロデュースしたということが、ある意味一番問題じゃないですか。スピルバーグがプロデュースしたと聞けば、やっぱり話題になるし、見に行く気になる。プロデュースする人によって内容が変わるなんて、夢があるじゃないですか。スピルバーグみたいに凄い活躍がしたいわけではなく、自分の周りの作曲家やアーティストがもっともっと世の中に出て行くためのお手伝いがしたいんです。アーティストってみんな、カーッとのめり込んでいくタイプの人ばかりでしょ。少しは広い視野を持っている私がプロデュースすることで、今以上に活躍してもらえるのではないかと。それは結果として、感動を与える仕事が出来る人たちだからというところに繋がっていますね。
好きな言葉・座右の銘を教えてください
大才は袖すりあった縁をも生かす
「小才は縁に出会って縁に気づかず。中才は縁に気づいて縁を生かさず。大才は袖すりあった縁をも生かす」。徳川将軍家の剣術師範だった柳生家の家訓です。ちなみに私の宗謙という名前は、ひょっとしたら柳生宗矩から取ったのかもしれません。
「チャンスは前髪で掴め」と共通していると思いますが、人の縁というのは自分が活かす気になるかどうかで180度違う。「この人は」と思った時に、セカンドアクションを起こすか起こさないかで全然違うんです。深くなるかどうかはこっちの活かし方。本当にちょっとしたことですけど、大きく変わります。セカンドアクションはそれ程大切なんです。みんなそうしないといけないと思いますが、どこかで物怖じしたり、また機会があればと終わらせてしまうんですよね。