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常識や分野、領域より先に本質的にどうあるべきか考える
好きな歴史上の人物を教えてください
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

(最も有名なクラシック音楽の作曲家の一人であり、また、ハイドンやベートーヴェンと並ぶウィーン古典派3巨匠の一人。オーストリアの都市であるザルツブルクに生まれウィーンにて35歳の若さで没した。)

35歳という短命ながら、600曲以上の作品を残した作曲家です。
自分がやりたいことを徹底にやった所が好きですね。 音楽を表現するために指揮もすれば、舞台演出もするといった具合に、領域なんて彼には関係なかったわけです。
こういった質問の答えによく出て来る、信長とか家康、秀吉、信玄やナポレオンも好きですが、私は政治家よりも表現したいこと、やりたいことを領域関係なしに徹底的にやった人物、例えば人体解剖の絵までも描いたりしたダヴィンチのような、芸術家や科学者の方が好きなんです。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
フラミンゴの微笑

スティーヴン・J・グールド著

20世紀を代表する科学史家、スティーヴン・J・グールドの著です。
「ナチュラルヒストリー」という雑誌に連載をしていたエッセーをまとめた本が何冊かあるのですが、その4冊目が「フラミンゴの微笑」です。
くちばしの曲がったフラミンゴが物を食べる時、頭を下げてすくうように食べるわけです。ちょうどそれが、微笑んでいるように見えるところから付けられたタイトルなんです。
内容は短編エッセーなのに、そのエッセーを裏づける科学的事実があるといった、まさに知の宝庫といえる内容です。おもしろく勉強していける本。たまたまですが、この本に出会って、生物学が好きになりました。エッセーなのに科学書というのがいいですね。
習慣としていることを教えてください
徹底すること
やりだしたら徹底してやりますね。よし終わったと思うまで、途中で止まったりしません。常に100%を目指していますから。100%以上を目指しても、実際にできるのは70、80%が相場。ということは70、80%を目指していたら、50、60%とか、もっと下になります。こうなると、もう常識範囲外ですよね。話をする時の話の仕方も、コンピュータのシステムも、相手あってのこと。細かいことですがメールを書くにしても、例えばお客様の名前には何々様と必ずつけるとか、会社名だったら会社名だけではなく、前株・後株を絶対につけるとか。自分の中で決め事をつくる。ユーザー、お客様に対して、どんなに忙しくても決めたことを徹底するのは最低限のことです。そうすれば多少の間違いや、誤解があった時でも、やれることを徹底していたら、少なくとも相手に誠意がないと不快にさせることはないですからね。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
取り立ててありません
なぜなら、常に影響を受ける何かがあるからです。常に変わらないといけないと思っていますし、「当たり前」が常に存在するとは思っていません。ふとした瞬間に誰かが発した言葉、見たもの、自分が受ける全ての刺激に関係があると思っているんです。
何かひっかかりを見つけたら徹底して解決するようにしています。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
「京都」というブランドを活用できること
ビジネスの幅を日本だけとは考えていないので、「京都」というブランドは使えますね。海外から見ると、日本の特に「京都」はトラディショナルなイメージで名が知れていますからね。
特に今本社を置いている場所は、JR京都駅から徒歩10分。他府県からお越しになる方にとっては、とても便利がいい。新幹線からでも、飛行機で来られる方にとっても非常に説明しやすく、ビジネスの利点は大きいと思っています。どこでも通用するブランドというのは便利ですね。
ただ少し残念なことは、東京などに比べたら、業界的にまだ動いていないことでしょうか。
    
(記載内容は2007年12月時点における情報です)