経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

自分が何をしたいのか、何をやり遂げたいのかが一番大事
学校から帰れば、家業の精肉店を手伝うのが当たり前だった。仕事中心で大学生活を送り、卒業後はそのまま兄とともに店を継ぐ。そこで7年間を過ごした後、29歳で和牛専門の焼肉店を創業、念願の独立を果たす。店では品質の確かな和牛を、高級志向の一部の層だけではなく家族や友人と気軽に行けるような値段で提供。開店当初こそ賑わいを見せたが、やがて空席が目立つようになり、採用したアルバイトスタッフもなかなか定着しない。肉についての知識や技術は自他共に認めるプロフェッショナルだったが、飲食店の経営について、また人のマネジメントについては全くの素人だと自覚する。一から学び、徐々に業績を伸ばす中で、「スタッフが誇りを持って働くにはまず経営者である自らが変わり、会社が変わらなければならない」という経営哲学を持つようになる。現在4店舗を経営、飲食店の枠にとらわれない、社員の主体性と成長を重視した会社づくりを続ける。

経営者を読み解く8つの質問

経営トップになってそれまでと変わったことは何ですか
自分を厳しく律するようになった
社長の器以上に会社は発展しないと思いますから。社員に「こうあるべき」とか「こうしなさい」なんて言っても、まず「社長はどうやねん」と思うのが人間でしょう。そういう視線は感じるし、社外でも社長として見られますよね。だから自分を強く戒めています。例えば仕事の付き合いでも、食事には行っても夜遅くまで飲みに行くことはほとんどしません。やっぱり次の日の仕事に支障をきたすわけにはいかないし、飲み代にしても、経費だろうが自腹だろうが、結局会社から出ているお金なわけで、大事な時間とお金をズルズル浪費することはしちゃいけないと思うんです。
また、世間が僕を見ているように、僕も世の中を良く見ておかないと。今は順調ですけど、この経営スタイルのまま10年後も同じように繁盛している可能性は低い。世の中は徐々に、知らず知らずのうちに変化していて、変化がわかってからではもう遅いんです。「昔はよかった」なんて話はしたくないですからね。うちも変化していくため、世の中の動きや社会の動向などには特に注意を払うようになりましたね。
もし、経営者になっていなかったらどんなお仕事をされていますか
考えたことがない
子供の頃から、お肉屋さんをやるというほんとにそれだけで生きてきたので。小学校の頃から、帰ったらかばんを置いて、店に入ったら「はい、これ手伝って」という環境でした。大学を卒業するときも就職という選択肢は全く考えなかったんですが、もしどこかに就職したとしたら、きっと職種にはこだわらないと思います。おそらく創業を目指して働いているでしょうね。
好きな言葉・座右の銘を教えてください
人は城、人は石垣

武田信玄

信玄も人の面ではかなり苦労していて、なかなか自分に従わない、それぞれ独立した豪族をまとめていったんですよね。そんな中から生まれてきた言葉だと思います。苦労を乗り越えて結束した時には、やっぱりすごい力になる。そういう意味だと僕は解釈してるんですけど、いつか僕もさらっとこんな言葉が言えたらなあと思います。
今うちで働いてくれている皆は、縁があって入ってもらったと思ってるんですね。彼らの一生のうちで、他にもいろんな会社・いろんな職業がある中でうちに来てくれたというのは、とてもありがたいことです。それぞれ皆「これから会社どうするのかな」「どう展開するのかな」と思っているところだと思うんですが、そこを1つにまとめて、大きな目標のために結束して、皆がいわゆる「武田軍団」みたいに言われるようになりたいですね。