経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

クリエイターの個性を引き出せる器でありたい
好きな歴史上の人物を教えてください
劉備玄徳

(中国後漢末期から三国時代の武将。三顧の礼をもって迎えた諸葛孔明の補佐を得て蜀を建国し、初代皇帝となる。)

登場人物一人ひとり印象が鮮明で、戯曲や小説も何度読み返しても面白いのが三国志ですね。なかでもやっぱり劉備玄徳は、社会における人間関係の本質を体得されているように思えます。常にとても謙虚で、人を重んじ、義に厚い…個人プレイではなく集団で成功する秘訣がこの生き方にあるのかなと思ったり…。 曹操のように頭がきれて、緻密な戦略を立てて…というよりは、成功を急がず身の丈にあった無理のない方法で確実に一つ一つをこなしていく方が、自分のやり方にも合っているのかなと思いますしね。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
アメーバ経営

稲盛和夫著

経営という観点だけではなく、『人としてどう生きていくのか』というような稲盛さんの哲学に感銘を受けました。シンプルで芯がしっかりと通ったわかりやすさと同時に、稲盛さんの人柄が伝わってきて…。一人ひとりの気持ちや声に耳を傾け、話し合い、理解しあい、同じベクトルで目標を達成していくという『人を大切にする経営』というところが印象的でしたね。
本を読み始めたのは、一人でやりだして身近に目標にできる対象がいなくなってからなんですよ。経営者の方の自伝などの中に何か見つけられるんじゃないかと思って手に取ったのが最初ですね。会社員をやっていたころは、社内で「良いな」と思う先輩がいると、徹底的にその人の真似をして、全部を吸収していました。しゃべり方であったり、判断の仕方であったり…「あの人ならこうするだろう」という風に。そうすると自分に無いものがどんどん入ってくる。その対象が今は書籍なんです。そこから何か感じたものをつかんで、自分の中身を入れ替えていきたいという感じですね。
習慣としていることを教えてください
朝のシャワー
ほぼ毎朝、15分ほどシャワーを浴びます。「昨日誰々の顔がちょっと暗かったな…」とか、「今日はこれをやってしまおう」とか、そういう色々なことが浮かんで、整理されていく時間ですね。寝ぼけた頭がスッキリとして、すごく回転が速くなる。問題解決や新しいアイデアも浮かびますよ。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
ホテルマン時代に常連宿泊客に罵倒されたこと
プログラマを目指すきっかけになった、ホテルマン時代のある出来事なんですが…。
通常より遅い時間帯にルームサービスをお持ちすることになっていた常連宿泊客の方に、僕が早めのサービスをしてしまったんです。すぐに正座させられて「今何時やねん。時間を守れ!」と罵倒されまして…。「頭を使わないで仕事をしているからこんなことになるんや。お前は動物的に仕事してればいいねん」とかなりクソミソにけなされて、本当に悔しい思いをしました。その後もずっと頭の中をそのお客様の言葉が回っていましたね。その無念を何とかしたくて、「頭のよい職業についてやる!!」と誓ったんです。単純な発想ですけど、この出来事が僕に色々なことを考えさせてくれたし、プログラマを目指して勉強し続ける原動力になりました。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
地域差は感じない
正直言ってあまり「京都だから…東京だから…」というような地域差は感じないですね。僕たちソフトハウスはインターネットがあればどこでもやっていける仕事ですから。ただ、京都は間口が狭く、認めてもらえて初めて入り込めるような風潮があると聞くじゃないですか。そんな京都で一番になれたら全国どこでも一番になれるのかなとも思いますね。
(記載内容は2007年5月時点における情報です)