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矢沢永吉 勝ち組?セレブ? アイ・ドンノー−週刊文春BUSINESS 臨時増刊4/4

「すべての働く男女に捧げる 反セレブ宣言」と
サブタイトルがついた週刊文春臨時増刊号での
矢沢永吉さんの巻頭インタビュー記事

「金はそんなにないけどさ、けっこう自分の人生悪くないよ」って
言っている奴らが、いい意味で勝ち組なんじゃないの?

負けた人を保護できないこの国は悪いっていうけどさ、・・・・
張るところを張らないでブラッとした奴。そういうのが年とると
「この国は悪いから生活保護をどうかして」とか言い出すんだ。
・・・・本当に手を差し伸べてあげなきゃいけない人たちと、
そう言う奴らを分けて考えなきゃだめだよ。・・・・

・・・・やっぱり最終的には個々が常識をちゃんと持っとかないと、
シャバダバになっちゃいますよ、っていうわけ。だから、
人のせいにしちゃだめ。自分のケツ拭かなきゃいかんのよ。・・・・

矢沢のことをみんな「おーっ」と思ったのはケツを拭いたからでしょ。
自己破産せずに完済したから、みんなが「えっ」と
思っただけの話しだろ。でも、だいたいさ、自己破産する方が
異常じゃん。「取り立てがひどいから訴える」とかさ、
その前に「お前借りたんじゃないの?
なら返せよ」って言いたいわけ。

・・・・つまり、みんな自分ですよ。
自分でケツ拭くのは大変だけど、
地獄に堕ちやしなから

極貧の少年期、長者番付歌手部門第1位、
オーストラリア事件で35億円の借金そして返済
矢沢永吉には「生き様」がある

「成功したから言えるんだ」っと言ってしまえばそこで終わる。
「仕事=生きること」だとすれば、
ミュージシャンや芸能人も特別ではない。

世代を問わず多くの人が引きつけられる彼の魅力のひとつは
誰でもわかっているが、口にだけで
リスクがともなうような真実を
ストレートに自分の言葉で表現するところにある。

「借りたら返す」そんな当たり前のことを
当たり前に言えなくっている建前社会
だからこそ、自分の頭で考え自分の言葉で本音を語る
そんなことが、今、
あらためて1人ひとりに問われているのではないか。