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「変わる!」思考術 成功する人と失敗する人、その差はここだ−畑村洋太郎/PHP研究所

「失敗学」の提唱者から、自己変革のメソッド
人・社会・組織などについて著者の持論が展開されている。

内容は多岐に渡っているが、根本は「ゼロベース思考」
つまり、既成の概念や知識、経験、、、などにとらわれず
ゼロの状態から考えて行動していこうというもの。

 序 章 現象の見方、考え方を変えなければ何も変わらない
 第一章 転換思考のすすめ
 第二章 変わる必要性を理解する
 第三章 社会の仕組みがわかると変わることは怖くない
 第四章 変われない人は損をする
 第五章 なにをどうすれば変わることができるのか
 第六章 失敗に対する見方を変える
 第七章 まわりを変えるにはどうすればいいのか
 終 章 幸せの基準はひとつではない

2:6:2の法則
会社に限らず人間がつくる社会で必ず見られる法則で
全体の20%の人が80%の利益を生み出し
全体の80%の人が20%の利益を生み出している
そして、その80%の人は60%の普通にがんばる人と
働かずにぶら下がる20%に分類されるという法則。

しかも、この法則はどんな組織にでもあてはまる
たとえ、上位20%の人たちだけでプロジェクトチームを
組んでも、そのなかで、また2:6:2に分布されるのだそうだ。

だとすれば、大きな組織を分割する場合
上位20%だけでつくるなど偏ったことはせず
バランスよく人材を配置した方が組織運営がうまくいくはずだ。

また、個人を考えても、ある組織で上位20%に入っていない人が
所属組織を変えるとによって、上位20%に入る可能性がある。
だとすれば、所属組織を離れることは悪いことではなく
可能性を広げることにつながるとも考えられる。

などなど、見方・考え方に変革をもたらす
畑村洋太郎さんのメソッドが盛りだくさん

「成長とは成果を増し加える方向に変化すること」という
佐賀大学前学長 上原春男さんの成長の定義から考えると
成長するために自己を変えたいと考えている人にとって
ヒントやきっかけになることがひとつはありそうだ。

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